RKU BASKETBLL LAB(バスラボ)小谷ゼミ活動報告vol.6
6月28日に龍ヶ崎キャンパスにてマルフォートラマイケルさん(法政大学バスケットボール部)の講演会が開催された。この講演会はRKU BASKETBALL LAB(バスラボ?小谷ゼミ)が企画したものであり、テーマは「限られた時間をどう使うか?白血病になって気づいたこと?」であった。マイケルさんは小学生からバスケットボールを始めた。小学生にして170cmを超えていたマイケルさんは中学時代には全国大会に出場し、高校、大学と強豪校へと進学、バスケットボールのエリート街道を歩んでいた。法政大学に入学し、多くの学生と同じような大学生活を送っていたマイケルさんであったが、大学1年生の冬、突如、病魔がマイケルさんを襲った。その日、マイケルさんはとても体調が悪かった。疲労感、あざ、出血といった症状があり、病院で白血病の診断が下された。診断が下された当日、マイケルさんは泣き続けた。しかし、泣き続けて涙も出なくなった深夜、絶望から「俺は絶対に死なない」という考えに変わった。その考えは、神を信じるという根拠のないものを信じることからくるものであった。それから、7ヶ月間に渡るマイケルさんと白血病との戦いが始まった。血管が焼けるような痛みを伴う点滴、想像を絶する痛みのある骨髄注射、吐き気、発熱など、白血病との戦いは壮絶なものであった。しかし、マイケルさんは見舞いに訪れた友人に辛い様子を見せることなく、最高の笑顔で迎えた。それは、「ここで辛い顔をすれば、白血病に負けたことになる」という考えを持っていたからであった。白血病を患い、マイケルさんは様々なことに気づかされた。その気づきをもとに、受講した学生に5つの言葉を残した。「時間に保証はない」、「感謝すること」、「行動する一番いい時期は今すぐ」、「何かポジティブなことを信じて過ごすこと」、「他人のために時間を使うことができているかどうか」の5つである。特に、マイケルさんは「他人のために時間を使うことができているかどうか」という言葉を強調した。他人のために募金することは、お金を持っていないとできないが、時間はお金持ちでも、そうでない人でも平等に与えられており、誰でも他人のために使うことができる。マイケルさんは、他人のために時間を使う方法として献血することをあげ、献血することは他人のために時間を使うことであることを説いた。現在、10代、20代の献血が減少している。マイケルさんは、「自分たちの世代が動き出さなければならない」と参加した学生たちに訴えた。参加した学生の中には、熱心にメモを取る者もおり、マイケルさんの言葉を逃すまいという強い気持ちを感じた。マイケルさんの話の後、日本赤十字社の職員の方から具体的な献血の方法が紹介された。講演会終了後、受講した学生から「献血に行きます」との声があり、今回の講演会が学生の献血への意欲をかきたてたことがうかがえた。マイケルさんは今後も献血を呼びかける活動を続けて行くという。RKU BASKETBALL LAB(バスラボ)小谷ゼミでもマイケルさんの活動を支援していくことを計画している。