2022年度企業訪問講座の紹介(2)
流通経済大学では、毎年度、産学連携による企業訪問講座を実施しております。今年度はリアル企業訪問の他、bet356官网_356bet娱乐场【中国科学院】の影響により、施設映像を取り入れたオンライン企業訪問を実施しました。その概要をリアル企業訪問とオンライン企業訪問の2回に分けて紹介します。
(2)オンライン企業訪問
①GROUND見学会
実施日:9月29日(木)16:30?18:00
2018年に竣工した国内最大級の機械工具物流センター(トラスコ中山?プラネット埼玉)における各種先端ソリューション、グローバルで導入が進むロボットソリューション(AutoStore)の導入事例の説明がありました。その後、物流センター内の状況の一元管理と可視化、DCオペレーション最適化、及び上下流工程の同期化を支援するAIソフトウエアの紹介があり、質疑を行いました。
トラスコ中山?プラネット埼玉の外観 ??????????????ロボットストレージシステムAutoStore
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出所)トラスコ中山ホームページ 出所)オカムラホームページ
②東京都中央卸売市場 大田市場青果部
実施日:9月30日(金)16:30?18:00
東京都中央卸売市場の大田市場は、平成元年に、青果の旧神田市場?荏原市場、水産の大森市場を統合して開設しました。平成2年には、城南地域の花き地方市場を統合してさらにスケールアップし、青果部?水産物部?花き部の3部門を有する総合市場となっています。
当日は、同市場で青果を取り扱っている卸売業及び中卸売業の方から、市場の概要説明、市場の役割などについての説明があり、質疑を行いました。
早朝の入荷風景 セリの風景
低温立体荷捌場 店舗向けの加工作業
注)映像は流通経済大学が制作したもの
③カスミ 佐倉物流センター(千葉県佐倉市)
実施日:11月9日(水) 16:30?18:00
カスミは、茨城県つくば市に本社を置くスーパーマーケットチェーンを展開する企業です。店舗数は、茨城県を中心に、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、東京都で計189となっています。店舗以外では、2011年にはネットスーパーサービス、2012年には移動スーパーサービスを開始しました。カスミ佐倉物流センターは、2016年に佐倉精肉加工センターを併設して完全稼働しています。当日は、物流セクションの担当者より、カスミ佐倉物流センターの役割の説明の後、質疑を行いました。
カスミ物流センター カテゴリー別の仕分け
トラックバースの風景 マテリアルごとにリサイクル加工
注)映像はカスミが制作したもの
④物流博物館(東京都港区)
実施日:11月10日(木) 16:30?18:00
物流博物館は、物流を社会にアピールすることを目的として東京都港区に整備され、財団法人利用運送振興会が管理運営しています。展示内容は中世から現代に至る物流にかかわる歴史上の重要事項で、収蔵資料の多くが日本通運株式会社の所有する資料で文書史料約6,000点、美術工芸資料約200点、実物資料約1,000点、写真資料約10数万点、映像資料約200点となっています。当日は、同館の担当者が、物流の言葉の由来から始まり、映像資料を使って説明の後、質疑を行いました。
5トンコンテナの導入 日本初のコンテナ専用特急
羽田空港での航空貨物 はしけから貨物船につみこむ
注)映像は物流博物館収蔵のもの
⑤スクロール360 SLCみらい(茨城県つくばみらい市)
実施日:1月18日(水) 16:30?18:00
スクロール360は、フルフィルメント業務代行、マーケティング支援、通販システム構築などの事業を展開し、全国の主要都市(静岡、東京、札幌、大阪、福岡)に事業所を置き、8箇所の物流センターを運営しています。SLCみらいは、2020年5月に稼働した地上5階建ての物流センターです。当日はスクロール360の物流担当者が事業の概要、物流センターの概要などを説明した後、質疑を行いました。
荷受場のバースに停車するコンテナ 検品、梱包のための作業台
自動包装?箱詰めの自動設備 方面別仕分け機
注)映像は流通経済大学が制作したもの
⑥コクヨ首都圏IDC
実施日:1月19日(木)16:30?18:00
コクヨグループ内外のロジスティクス業務全般、ロジスティクスシステム構築の企画?提案を行っているコクヨサプライロジスティクスの事業責任者から、コクヨ首都圏IDCの施設概要の後、動画による現場見学を行いました。さらに、物流現場での取り組み事例として、改善事例の見える化、改善活動内容の外部発表による評価などを紹介いただくとともに、販売側と連携した物流費削減や省力化機器導入などの事例紹介をいただいた後、質疑を行いました。
首都圏IDCの外観
出所)コクヨサプライロジスティクス ホームページ