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3年東ゼミ活動報告「ご当地カレー研究しています」No.1

3年東ゼミでは、「ご当地カレー研究」を行っています。ご当地カレー(レトルト)は2000種類以上あると言われています。私たちのゼミの「ご当地カレー研究」では、「なぜ多くの地域でご当地カレーが作られるのか」、「ご当地カレーが地域にどんなメリットをもたらすのか」「おいしいご当地カレーとそれほどでもないものとの間にはどんな違いがあるのか」など、まず実食することから考えてみようというものです。

5月17日には第1回の実食を行いました。これに先立って、ゼミ学生が実食するご当地カレーの選定を行いました。東北?北海道、関東、北陸、中部など、日本全体を8ブロックに分け、各ブロックから4つずつ選ぶ筈だったのですが、みんな4つ以上選んでくれました。

みんなが選んだカレーを、ビーフ、ポーク、チキン、ビジュアル、フルーツ、野菜、スパイシー、シーフード、インパクトなど、おおまかに分類し、実食の予定を立てました。そして、5月17日にはビーフカレー、ポークカレーの実食を行いました。

            

この日の実食では12種類のレトルトカレーを対象にしました。ビーフカレーとポークカレーの実食ですから、当然、各地の銘柄牛や銘柄豚を素材にしたものが含まれます。また、ポークカレーでは、角煮やラフテなど、既に別の料理として完成されているものをカレーの具にしたもの、とんこつや甘味噌、山椒など、ルーの味付けにもご当地食を出すことに拘っているものもありました。

実食の結果、学生たちにとっては、銘柄牛、銘柄豚を素材として活かした素直なカレーが好感を持てるものになっていました。銘柄牛カレーは3種類ありましたが、世界的にも名が通った銘柄牛よりも、他地域の銘柄牛カレーの好感度が高くなっていました。肉の食感に関して、留学生(中国)と日本人学生の間に評価の違いもありました。留学生(中国)は肉の食感がしっかりしている方が高評価であり、日本人学生は肉が柔らかい方が高評価でした。

また、豚肉を先に別の料理として完成させておく、甘味噌などでルーにご当地食を出す、というのは実食をしてみて、味のバランスを保つことが非常に難しいとわかりました。食材や味付け、それにまつわる物語などは、ご当地をアピールする商品のインパクトを大きくする要素です。一方で、カレーとして完成度が高く、おいしいという条件もクリアしなければなりません。この統合が難しいものを統合することが、ご当地カレーの挑戦なのだなとわかりました。現在、2000種以上のご当地レトルトカレーがあるのは、まさにその表出なのでしょう。

来週は、地域イメージを表現した青や緑、ピンクのカレーも実食対象になります。さて、どうなることか。                      (文責  東 美晴)


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