流通経済大学出版会

RKU publication

知的?文化的情報の発信

流通経済大学出版会は、母体である流通経済大学が存立の基礎固めを終えた1977年に設立されました。
当初は、大学の授業で使用する教科書と教員の研究発表の場である各種論文集や紀要の刊行を主な事業としていましたが、1994年に「大学出版部協会」に加盟した後は、学内刊行書と並行して大学内?外の研究成果の普及をはかるべく学術書、啓蒙書等の刊行を進めています。
流通経済大学出版会では今後とも、読者のニーズに的確に対応できる良書を刊行し、出版事業を通して流通経済大学の知的?文化的情報の発信拠点としての機能を分担して行きます。

設立 1977(昭和52)年4月
会長 片山 直登 (流通経済大学 学長)
課長 渡邉 智康

刊行書籍のご案内

A Brief History of Western Culture and Philosophy

A Brief History of Western Culture and Philosophy

西野 博道(著)●A5判 並製 234頁 定価1,980円(本体1,800円) ●ISBN 978-4-911205-03-7 ●発行年月2025年3月

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ヨーロッパ文明がその発祥からいかに変容し、淘汰され、世界思想を牽引するに至る一大文明に成長していったのか、その過程を紐解く英文書籍(一般書)。

Discovering London in the 21st Century

Discovering London in the 21st Century

西野 博道(著)●A5判 並製 168頁 定価1,980円(本体1,800円) ●ISBN 978-4-911205-02-0 ●発行年月2024年3月

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本書は、英国ロンドンの人気観光スポット30か所を取り上げ、その歴史的変遷、見どころ、最新情報をエッセイ風に解説、あるいは学術的、哲学的な考察を試み、英国文化の本質に迫ることを意図して執筆した英文書籍です。

平和国家の戦争論-今こそクラウゼヴィッツ『戦争論』を読む-

平和国家の戦争論
-今こそクラウゼヴィッツ『戦争論』を読む-

植村 秀樹(著) ●A5判 上製 360頁 定価4,400円(本体4,000円) ●ISBN 978-4-911205-01-3 ●発行年月2024年2月

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戦後日本の平和主義を支えていたものは何か。これからも平和国家であり続けるためには戦争論が必要である。

日本交通政策研究会研究双書36 総合交通体系論の系譜と展開

日本交通政策研究会研究双書36
総合交通体系論の系譜と展開

杉山 雅洋(著) ●A5判 上製 296頁 定価3,630円(本体3,300円) ●ISBN 978-4-911205-00-6 ●発行年月2023年12月

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昭和46(1971)年に展開され、その後の交通政策論議に多大な影響を与えるようになった総合交通体系論の系譜、動向を論ずる。

ツーリズム?プロダクトの社会的価値 - 「魅力」という表象 -

ツーリズム?プロダクトの社会的価値
- 「魅力」という表象 -

安福 恵美子(著) ●四六判 並製 154頁 定価1,980円(本体1,800円) ●ISBN 978-4-947553-99-7 ●発行年月2023年10月

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ツーリズムによって生産されるプロダクトの価値は、どのように創出?維持されるのであろうか。この価値を「魅力」という表象から問う。

民法の流れ図 ― 相続 -

民法の流れ図 ― 相続 -

中山 秀登(著) ●B5判 並製 218頁 定価2,750円(本体2,500円) ●ISBN 978-4-947553-98-0 ●発行年月2023年10月

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相続の目的は遺産の無主物化すなわち権利の主体がいなくなることの回避である。民法の全体と部分を流れ図を用いて分かりやすく解説。

中央アジア、魅惑の国?キルギス物語

中央アジア、魅惑の国?キルギス物語
-モスクワ、ソウル、キルギス、ウクライナへの道-

ユーリー?ダメノビッチ?ツルゲーネフ/富岡 譲二(著) ●A5判 並製 390頁 ●定価2,970円(本体2,700円) ●ISBN 978-4-947553-97-3 ●発行年月2023年7月

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混沌としているこの世。コロナ禍?ウクライナ戦争後の、新たな国際交流の広がりと地上の平和を願って。

制度会計における利益概念の意義

制度会計における利益概念の意義

丸岡 恵梨子(著) ●A5判 上製 212頁 ●定価3,740円(本体3,400円) ●ISBN 978-4-947553-96-6 ●発行年月2023年5月

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本書の目的は、収益費用観と資産負債観という利益観から、利益概念の検討を行い、それを通して現行制度会計における利益概念の意義を明らかにすることにある。収益費用観?資産負債観という二つの利益観を、ただ単に純利益や包括利益と結びつけるだけではなく、それぞれの利益がいかなる観点のもとに、いかに算定されるべきかに迫る。

戦略的経営のための政策ゲーム-未来との対話-

戦略的経営のための政策ゲーム-未来との対話-

リチャード D. デューク/ジャク L. A. ガーツ(著) 市川 新/市川 学(著,訳) ●B5判並製 318頁 ●定価2,970円(本体2,700円) ●ISBN 978-4-947553-94-2 ●発行年月2023年5月

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ゲーミングは組織を援助する卓越した手法であり、政策ゲームの総体的コミュニケーションの場は未来に向けて必須である。本書は、政策ゲーム構築の理解?政策ゲームの設計などの基礎を展開して、政策ゲームの具体的な実施手順を詳しく解説している。

民法の流れ図-親族-

民法の流れ図-親族-

中山 秀登 (著) ●B5判並製 198頁 ●定価2,530円(本体2,300円) ●ISBN 978-4-947553-95-9 ●発行年月2023年5月

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民法の理念は地球上にいる、すべての人が独立?平等?自由であること、すなわち強者であることです。本書では、弱者は無条件に保護される権利があり、弱者を無条件に保護する義務があるのは、親族か国か、というところまで言及しています。

The Future of English Spreading Around the World

The Future of English Spreading Around the World

西野博道 (著) ●A5判並製 148頁 ●定価1,760円(本体1,600円) ●ISBN 978-4-947553-93-5

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本書は、グローバルランゲージに至った英語の歴史とインド、シンガポール、南アフリカまで含めた英文学史の両面から英語の本質とその魅力を論じた、本邦初となる英語英文学史の書である。

大学大衆化時代における日本語教育の役割と可能性
-グローバルシティズンシップの育成をめざした研究と実践の試み-

大学大衆化時代における日本語教育の役割と可能性
-グローバルシティズンシップの育成をめざした研究と実践の試み-

永岡悦子 (著) ●四六判並製 378頁 ●定価2,970円(本体2,700円) ●ISBN 978-4-947553-91-1

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日本の大学大衆化とアジアの留学大衆化が進行する中で、日本政府?大学?教員は外国人留学生とどのように向き合ってきたのか。そして、日本留学の基盤を支える日本語教育の役割とは何か。政策分析と教育実践をもとに、日本語教育の可能性についてグローバルシティズンシップ育成の観点から考える。

現代物流産業論 -ロジスティクス?プラットフォーム革新-

現代物流産業論 -ロジスティクス?プラットフォーム革新-

林克彦 (著) ●四六判並製 308頁 ●定価2,530円(本体2,300円) ●ISBN 978-4-947553-92-8

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現代の物流産業は、労働力不足の深刻化にコロナ禍が重なるなど厳しい環境に置かれている。物流産業の現状に迫り、持続可能なロジスティクスを目指す。

女性コーチ~それぞれの歩み~

女性コーチ~それぞれの歩み~

小谷 究 (著, 編集), 三倉 茜 (著, 編集), 大平 正軌 (著), 小粥 智浩 (著), 椎名 純代 (著), 宗宮 悠子 (著), 田畑 亨 (著), 吉川 徹 (著), 田淵 あき (イラスト) ●A5判並製 192頁 ●定価1,760円(本体1,600円) ●ISBN 978-4-947553-90-4

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本書は女性コーチの実際について理解を深めることを目的として編まれた。今後コーチになりたい女子?女性アスリートが増えることに期待を込めた一冊。

交通学の足跡 - 角本良平の交通探索の旅路を辿る -

交通学の足跡
– 角本良平の交通探索の旅路を辿る –

杉山 雅洋 (著) ●A5判上製 298頁 ●定価3,630円(本体3,300円) ●ISBN 978-4-947553-89-8

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角本良平は超人的な研究活動を行い膨大で貴重な研究実績を残した。都市交通研究、通勤新幹線構想、国鉄改革論、道路公団改革、郵政改革への評価等多岐にわたる主張を整理?紹介し、その偉大な足跡を紐解く。

スポーツ技術?戦術史

スポーツ技術?戦術史

新井博/小谷究(編著) ●A5並 280頁 ●定価2,200円(本体2,000円) ●ISBN 978-4-947553-88-1

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スポーツの専門家たちの考える技術?戦術の歴史的変化を紐解き、現在のスポーツ界の動向に対する分析に役立つ一冊。

ハンセン病は人に何をもたらしたのか

ハンセン病は人に何をもたらしたのか

川﨑愛 (著) ●四六並 304頁 ●定価1,320円(本体1,200円) ●ISBN 978-4-947553-87-4(C0236)

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差別?偏見が人に与える影響や、差別?偏見を根絶し、そこから自由になるには何が必要で、どのような過程をたどるのか。矛盾に満ちた事実と差別?偏見に立ち向かう人の胸中に迫る。

会いたい気持ちが動かすファンツーリズム - 「韓流」ブームが示唆したもの、「嵐」ファンに教わったこと -

会いたい気持ちが動かすファンツーリズム
-「韓流」ブームが示唆したもの、「嵐」ファンに教わったこと-

幸田麻里子?臺純子 共著 ●四六判 ●248頁 ●定価1,045円(本体950円) ●ISBN 978-4-947553-86-7 C0226

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代替性のない魅力となる憧れの俳優やアイドルを追う「ファンツーリズム」は、さまざまな面でファン自身を変えるエンパワーメントの力をもっている。時に他社から、時には自らさえが規制していた境界を越えた先にある、新しい世界をのぞいてみよう。

第4次産業革命と社会教育

第4次産業革命と社会教育

尹敬勲 (著) ●A5判上製 ●186頁 ●定価3,300円(本体3,000円)●ISBN 978-4-947553-84-3 C3036

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第4次産業革命の余波で機械と人の雇用をめぐる戦いが本格化している。労働者が生き残るために必要な「変化を先取る」学びとは。

RKU現代心理学論文集

RKU現代心理学論文集

澤海崇文?高口央?山岸直基?井垣竹晴?中村美枝子?佐藤尚人 共著 ●四六並製 ●248頁 ●定価1,320円(本体1,200円)●ISBN 978-4-947553-85-0 C0211

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アンケート調査、実験研究、心理学にはどんな種類の研究があるのか、どう論文にまとめるのか。こんな丁寧な解説があるでしょうか。非合理的選択、ゲームデザイン、カウンセリング。人の心はこんなにも複雑でこんなにも奥深い。心理学はどこまで迫れるでしょうか。

自由の地域差-ネット社会の自由と束縛の地理学-

自由の地域差
-ネット社会の自由と束縛の地理学-

福井 一喜 (著) ●四六並製 ●284頁 ●定価1,320円(本体1,200円)●ISBN 978-4-947553-83-6 C0225

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ネット社会がもたらすのは自由か?束縛か?私たちは「好ましい形で束縛される方法」を、地域的?空間的な視点で考えるべきである。

籠球五輪 バスケットボール?オリンピック物語

籠球五輪 バスケットボール?オリンピック物語

小谷 究 (著), 谷釜 尋徳 (著) ●A5並製 ●208頁 ●定価1,540円(本体1,400円)●ISBN 978-4-947553-82-9 C3075

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1936年のベルリンから1964年の東京オリンピックまでの日本のバスケットボール史を語った本邦初の試みである。

前近代スペインのサンティアゴ巡礼 比較巡礼史序説

前近代スペインのサンティアゴ巡礼 比較巡礼史序説

関 哲行(著) ●四六並製 ●264頁 ●定価1,320円(本体1,200円)●ISBN 978-4-947553-81-2 C0222

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巡礼と密接に関連する民衆信仰?シンクレティズム?「観光」?慈善をキーワードに前近代スペインのサンティアゴ巡礼を読み解く。

民法の流れ図-総則-[新版]

民法の流れ図-総則-[新版]

中山 秀登(著) ●B5並製 ●164頁 ●定価(本体1,600円+税)●ISBN 978-4-947553-80-5 C3032

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2020年4月1日から施行される改正民法に対応。民法の全体と部分を、流れ図と図解をもちいてわかりやすく解説しました。

アウトバーンの歴史-その前史から21世紀まで-

アウトバーンの歴史-その前史から21世紀まで-

ドイツ連邦共和国交通省(編)/杉山雅洋(監修)?中田勉(訳?著) ●A5判並製 ●410頁 ●定価3,630円(本体3,300円)●ISBN 978-4-947553-79-9 C3022

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本書は、アウトバーン建設前史の18世紀から21世紀の現在に至るまでの広い範囲を取り扱っている。そして第二次世界大戦後の環境政策をも先取りするような戦前の環境思想、道路特定財源整備の経緯、わが国ではおよそ知られることのなかった旧東ドイツのアウトバーンの状況、そして戦後最大の政治的変動であったドイツ再統一の道路政策への影響にまで言及しており、これまでの資料の間隙を埋める好著である。高速道路に関心のある方に広く読んで頂きたい一冊。

バスケットボール競技史研究概論

バスケットボール競技史研究概論

谷釜了正 監修/小谷究 編著 ●A5判並製 ●152頁 ●定価(本体1,300円+税)●ISBN 978-4-947553-78-2 C3075

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これまで、体育?スポーツ史の学問論や研究方法論は、当該分野の泰斗によって蓄積されてきた。こうした研究成果の「体育」ないし「スポーツ」という文言を「バスケットボール競技」に置き換えれば、ある程度の示唆を得ることが可能になる。しかしながら、さらに立ち入ってバスケットボール競技史に固有の学問性を特定し、その方法論まで視野に収めて展望したものは存在しない。
こうした背景のもと、日本を対象としたバスケットボール競技史研究の方法論を解説するために編まれたのが本書である。ここで提示する「ハウツー」は絶対的なものではないが、本書を手にする読者がバスケットボール競技を歴史的な側面から研究する上での「手引書」の役割は十分に果たし得るはずである。本書を踏み台にして、より効果的な研究法を確立すべく議論が活発化する日を待ちたい。

<改訂版>観光と情報システム

<改訂版>観光と情報システム

中谷秀樹 編著/清水久仁子 共著 ●A5判並製 ●253頁 ●定価(本体1,800円+税) ●ISBN-10: 4947553774/ISBN-13: 978-4947553775

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21世紀を迎え、少子高齢化が進行する我が国は経済成長と社会の活性化を維持するため、観光立国を宣言した。国民の海外旅行と国内旅行に加えて、諸外国から多くの訪日旅客を誘致することで内需の拡大をはかり日本の文化を世界に広める観光立国は、過去の貿易戦争による国際緊張を回避し、平和な21世紀を牽引する国家戦略として適切である。特筆すべきは、2010年にアメリカ合衆国と初めて締結したオープンスカイ協定を今日まで33の国と地域に拡大したことと、入国に必要なビザを免除する対象国を68か国に拡大したことが寄与し、年間訪日外国人旅客数が2011年以降急増し、過去7年間のCGR(年平均増加率)が19%を超えて目下3,000万人を突破する状況にある。
2017年4月「観光と情報システム」の初版を発行したが、訪日客の急激な増加で観光公害が出現する事態に至り、観光立国の健全な発展を目的に今般改訂版を出版することとした。 本書はグローバルな社会における日本の観光の現状を正しく理解し、更なる発展に不可欠な交通システム、宿泊システムの整備と、多様化する観光商品の流通を支える情報システムを解説する。
観光とは環境の異なる人との交流や社会での体験で創造される様々な恵みを享受することである。本書により観光のプロフェッショナルを目指す学生、ビジネスマンが実り豊かな社会を造る知識と技術を獲得することを希望する。

バスケットボール学入門

バスケットボール学入門

内山 治樹/小谷 究 編著 ●A5判並製 ●248頁 ●定価(本体1,500円+税) ●ISBN 978-4-947553-76-8 C3075

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バスケットボール競技が学問や研究の対象となるパターンは大きく二つに分けられるであろう。一つは、バイオメカニクスや運動生理学といった各学問領域の専門家が自分たちの研究の対象に採り上げる場合、もう一つは、現場に関わってきた人がその貴重な体験や経験を理論化させようとする場合である。特に最近は、後者のパターン、たとえば、大学までバスケットボール競技に携わってきて、もしくは社会人として競技を継続してきて、その後コーチの道を志して大学院に進学する人たちは年々増加の一途をたどっている。大学院では競技に特化したコーチングに有用な知識を新たに習得したり深めたりできるからである。その一方で、学位論文の執筆という大仕事が待ち受けてもいるのである。 本書は、論文のテーマとして、また、自身の専門性をより一層向上させるために、バスケットボール競技を研究しようとするこうした大学院生のために、あるいは、すでにバスケットボール競技の研究に従事しているが他のアプローチも試してみたいと考えている人に、研究への導入ないし手がかりとして「入門編」を提示するものである。

現代日本経済演習

現代日本経済演習

飯野敏夫、秋保親成、百瀬優、田村太一 ●B5判並製 ●122頁 ●定価(本体1,200円+税) ●ISBN 978-4-947553-75-1 C303

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日本経済の大まかな仕組みと経済学の基礎知識が学べる入門書。
グローバリゼーションにともなう産業空洞化や少子高齢化問題、経済格差の問題など、様々な問題を抱える現代日本経済を主要な分野ごとに整理し、豊富な図表を用いて平易に解説している。
各章ごとに重要キーワードや演習問題、参考文献を明示し、アクティブラーニングにも活用できる内容となっている。
本書は、資本主義経済の特徴をおさえたあとで、市場の役割や経済活動のとらえ方を学び、日本経済の主要な分野(産業、企業、労働、金融、財政、社会保障、国際経済)を歴史や制度にも触れながら学んでいく構成になっている。
日本経済の仕組みや経済学の基礎をⅠから学びたいと考えている初学者に、最初に手に取って読んでほしい本である。

<増補?改訂版>スポーツの世界を学ぶ-スポーツ健康科学入門-

<増補?改訂版>スポーツの世界を学ぶ
-スポーツ健康科学入門-

「スポーツの世界を学ぶ」編集委員会 ●A5判並製 ●166頁 ●定価(本体1,400円+税) ●ISBN 978-4-947553-74-4 C3075

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スポーツの多岐にわたる学問領域を網羅し、初学者向けに平易に表した専門書。2020年東京オリンピック開催を控え、スポーツ界がこれまでにないほどの活気をみせている。しかしこれはスポーツへの関心が高まると同時に課題も明らかにした。本著はこれからのスポーツに起こり得る変化や課題を踏まえ、各専門領域から初学者に向けた課題解決への「みちしるべ」である。
本著の全体的な構成は、はじめにコーチング領域、続いて医学的領域、トレーニング論領域、スポーツ社会科学領域とし、読者に前後で関連領域が把握できるようになっている。また、各章も「はじめに」でこの学問で何を学ぶのかについて説明し、続いて基礎研究と発展的領域を述べる展開となっている。初学者がよりわかりやすくスポーツを学べるよう、十分に吟味した一冊である。

観光と情報システム

観光と情報システム

中谷秀樹 編著/清水久仁子 共著 ●A5判並製 ●264頁 ●定価(本体1,800円+税) ●ISBN 978-4-947553-73-7 C3036

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本書は21世紀のグローバルな社会において観光のプロフェッショナルを目指す学生、ビジネスマンが情報戦争を生き抜くために不可欠な書である。
本書では日本が掲げる観光立国の目標と課題を明確にし、観光を支える交通サービスの歴史と将来を俯瞰する。また、島国である日本にとって海外との往来に必要な航空輸送事業並びに観光産業の発展を支える情報システムを解説する。
20世紀において世界各国が保護育成した航空産業の歴史と、今日、独占禁止法の適用により保護政策が禁止され、市場原理に基づく自由競争の環境でローコストキャリア(LCC) を中心とする新規参入企業を交えた熾烈な戦いが繰り広げられる現状を考察する。
その最前線で情報戦略を支えるGDS(グローバル?ディストリビューション?システム)、OTA(オンライン?トラベル?エイジェンシー)の役割と将来動向を知ることは観光のプロフェッショナルとして最低限の基本的知識である。
一方、東京オリンピックが開催される2020年までに訪日外国人、観光客数を年間4,000万人とする計画が進められ、倍増する訪日客を迎える宿泊施設が逼迫し、ホテルの建設や民泊の整備が行われている。伝統的な旅館、外資系ホテル、民泊等、宿泊の形態が多様化する中、日本における宿泊流通の仕組みをグローバルなシステムへと移行することが求められる現状を紹介する。
観光産業の究極は人と人との交流から生まれる様々な価値の創造にあるが、本書により観光に携わるプロフェッショナルが情報システムを熟知することで顧客に細やかなおもてなしを提供するために必要な知識と技術を獲得することを希望する。

小売業の国際化要因-市場拡大時代における日本小売業の将来性-

小売業の国際化要因
-市場拡大時代における日本小売業の将来性-

横井のり枝著 ●A5判上製 ●198頁 ●定価(本体2,700円+税) ●ISBN 978-4-947553-71-3 C3063

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文化習慣の差異により、国際化が難しいとされる食品を取り扱う小売業の海外市場進出を、データ分析により示唆した一冊。
国際化の推進が求められて久しい。近年では、長引く日本国内経済の低迷や少子高齢化による市場の縮小から、大企業のみならず中小企業も海外市場への進出が助長されている。典型的な国内産業と言われてきた小売業も例外ではない。
日本小売業はアジア市場を中心に海外市場進出をしてきたものの、欧米をはじめとする海外小売業に比べると、売上高規模や市場進出数、展開店舗数などで大きく差をつけられている。一方、海外小売業も店舗売却や市場撤退など、成功著しいとはいえない企業が目立ちはじめている。
本書は、既存研究や実態調査などから積み上げられてきた食品小売業の海外市場要因を抽出し、それらが国際化の推進に影響を与えているのかを分析している。それにより、個別企業のケースとして論じられてきた要因が、他の企業にも当てはまる一般的な傾向になりうるのかを検証している。国際流通や国際マーケティングを実践的に学びたい初学者、そして今後の国際化を考える実務家に、新たな視点を提供する一冊である。

環境論ノート-地球のためにできること-

環境論ノート-地球のためにできること-

久塚謙一著 ●B5判並製 ●200頁 ●定価(本体2,500円+税) ●ISBN 978-4-947553-72-0 C3040

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「21世紀は環境の世紀」と言われて久しいが、パリ協定の発効により、ようやく世界中の国々?人々が一丸となって地球温暖化対策に取り組む気運が芽生えてきた。現代人は、とかく地球の恩恵を忘れがちであるが、持続可能な社会の実現を念頭に、「生態系としての地球」を次の世代に引き継ぐ使命を担っている。
本書は、環境?エネルギー?食料等の問題と対応策に関心を持つ人々を対象に、「生態系としての地球」上で起きている諸問題の動向と対応策のヒントをまとめたものである。読者が読み解きやすいように図表を多用し、深堀りしやすいように数多くのWeb情報を明示した点が本書の特徴である。持続可能な社会の実現に向けた第一歩として、また、アクティブラーニングの教材として、一人でも多くの人に役立てていただきたい。

民法の流れ図 -物権-

民法の流れ図 -物権-

中山秀登著 ●B5判並製 ●362頁 ●定価1,760円(本体1,600円) ●ISBN 978-4-947553-70-6 C3032

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本書では、民法、第2編、物権を図解した。ある人(A)が、一台の自転車を、店で買って、所有権を取得したとする。その自転車を、他人(B)が盗んだ。Bは、どろぼう、である。しかし、Bは、盗んだ自転車の占有権を持つ。Aは、Bにたいし、自転車の返還の権利を持つ。反対に、Bは、Aにたいし、自転車の返還の義務を負う。以上のように、物権のばあい、人と人との間に、物がある。以上の例では、物は、自転車という有体物である。物には、債務者の行為すなわち給付のような無体物も、ある。いずれにせよ、人と人との間に、有体物または無体物があり、人と人とは、以上の物について、権利?義務があって、時の流れに沿って、権利?義務が移り変わっていく。本書では、物権を、人と物を結ぶ、線で表す。所有権は綱、抵当権などは糸、とする。抵当権などは、所有権の綱から抜き出された、一本の糸である。占有権は、別種の糸である。本書の出発点は、筆者が、紙と鉛筆で、図解してみたことである。読者の皆様も、民法の物権を、図解して、理解することを勧める。

レベニュー?マネージメント概論 -ホスピタリティー産業の経営理念-

レベニュー?マネージメント概論 
-ホスピタリティー産業の経営理念-

デイヴィッドK.ヘイズ/アリッシャA.ミラー著 中谷秀樹訳 ●B5判並製 ●504頁 ●定価(本体2,700円+税) ●ISBN 978-4-947553-69-0 C3034

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『ホスピタリティー産業のレベニュー?マネージメント(二〇十四年十月刊行)』の改訂版。
本書は世界で初めて編纂されたレベニュー?マネージメントの教科書である。本書はホスピタリティー産業の単なる価格設定技法の解説にとどまらず、事業の本質や取引の倫理を基本とし、レベニュー?マネージメントの普遍的価値を啓蒙するものである。
少子高齢化の進む我が国が観光立国を目指す中、基幹となるホスピタリティー産業において、海外の洗練された戦略を理解し、発展させることが肝要となる。
レベニュー?マネージメントとは、ホスピタリティー産業特有の供給制限を伴う限りある商品やサービスを最適な顧客に、最適な場所とタイミングで提供するための価格設定と売上の最適化戦略である。独立した新しい学問の一分野で、1978年のアメリカ航空規制緩和法施行後、1980年代に航空会社が発明したイールド?マネージメントに始まり、1990年代からホテルの価格設定に取り入れられ、21世紀に入り、供給制限と在庫の消滅性を伴う商品やサービスを取り扱う産業全般で発展している。顧客中心主義がその根本理念である。

中国女子労働者の階級と消費空間

中国女子労働者の階級と消費空間

陳蕭蕭著 ●A5判上製 ●242頁 ●本体価格3,300円

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本書は、中国の新興工業都市?大連開発区における女子労働者の、消費、社会階級、空間の実証研究を通して、現代中国の消費社会化とその特徴を明らかにするものである。
著者が体験した社会主義計画経済から社会主義市場経済への変化に見出した問題意識を起点として、消費社会化や社会階級的?記号的消費空間と「第三空間」の先行研究整理、60年を遡っての『人民日報』と地方紙『大連晩報』の消費に関する記事分析、「OL階級」と「女工階級」への地域移動を含めた詳細なインタビュー調査、消費の場としての商業施設の比較などによって、「幸福な消費空間」を享受する者とそこから排除される者の格差のある現実を浮き彫りにし、中国社会の矛盾に切り込んでいく。

Webで学ぶスライド式自然環境論Ⅱ

Webで学ぶスライド式自然環境論Ⅱ

久塚謙一著 ●B5判並製 ●120頁 ●本体価格1,400円

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21世紀は環境の世紀」と言われて久しい。「地球温暖化」や「再生可能エネルギー」といった用語に触れる機会が着実に増えており、最近では「水素社会」といった言葉も耳にするようになった。現代人は、地球の恩恵を忘れがちであるが、「生態系としての地球」を次の世代に引き継ぐ使命を負っている。自然環境に係る新しい情報を的確に理解して、自然と調和した社会経済活動に役立てることは、現代人の責務でもある。
本書は、文系の学生を対象とした自然環境に関する講義資料を、スライド式にわかりやすくまとめたものであるが、単なる知識の習得を目的としたものではなく、知識を問題解決に結びつけられる人材の輩出を狙いとしている。一人でも多くの学生が、環境?エネルギー?食料?水等を巡る国内外の問題に関心を持ち、Web情報を自ら活用して知識を深め、解決に向けた方策を考えて、実践できるレベルまで成長できるように工夫されている点が本書の特徴である。

ロジスティクスの計画技法 -ロジスティクスの分析?設計で用いられる手法-

ロジスティクスの計画技法 
-ロジスティクスの分析?設計で用いられる手法-

百合本茂?片山直登?増田悦夫著 ●B5判並製 ●226頁 ●本体価格1,500円

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ロジスティクスを体系的に研究?教育を行っている機関は数えるほどしかない。その数少ない大学の一つである流通経済大学流通情報学部では、経済産業省の支援を受け、2008年度からロジスティクスに関する人材育成のためのカリキュラムづくりに取りかかり、「サプライチェーン?ロジスティクス人材育成プログラム」と名づけた教育体系を構築した。この体系に基づいたプログラムの一つに、学生や院生に向けたテキストづくりがある。本書はその第一弾として、『ロジスティクスの計画技法-ロジスティクスの分析?設計で用いられる手法-』と題し、出版に至ったものである。本書では、ロジスティクスに関する諸問題の解決やロジスティクスシステムの分析や設計に用いられるオペレーションズリサーチ(OR)の様々な手法をやさしく解説し、また、応用事例なども示すことでロジスティクス人材育成に役立てようと配慮している。2015年は、大学創立50周年、学部開設20周年にあたり、本書の出版はその記念事業の一つになっている。

人間関係を豊かにする 心戒十訓 ~渡辺博史先生のことば~

人間関係を豊かにする 心戒十訓 
~渡辺博史先生のことば~

松田哲著 ●A5判並製 ●80頁 ●本体価格1,000円

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私たちは人間関係によって支えられています。しかし、その一方でそれは悩みの種の一として私たちを苦しめることもあります。
どんなに時代が変わっても、人間関係の基本は相手との信頼関係を築いていくことに変わりはありません。そして、そのために何が必要なのかを考えていかなければなりません。
これは故?渡辺博史先生が残した十個の自戒のコトバです。相手を変えるのではなく、自分の出方を変えてみる。その方が建設的であり、労力も少なくて済むのです。それは「人間関係は相手の出方次第で決まる」ということです。相手の出方次第ということは、相手から見ると「自分の出方次第で決まる」ということなのです。お互いの信頼関係が築きづらい現代社会だからこそ、自分の出方に対する指針や考え方が必要なのです。
これらの言葉は、人生をポジティブに捉え、能動的な生き方を提供してくれます。人間関係の持ち方や、そのための自分の出方などに不安や迷いを感じている人はもとより、これから新しい出会いを迎える人にも必読の一冊になると信じています。

Webで学ぶスライド式自然環境論Ⅰ

Webで学ぶスライド式自然環境論Ⅰ

久塚謙一著 ●B5判並製 ●92頁 ●本体価格1,200円

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「21世紀は環境の世紀」と言われて久しい。「地球温暖化」や「再生可能エネルギー」といった用語に触れる機会が着実に増えており、最近では「水素社会」といった言葉も耳にするようになった。現代人は、地球の恩恵を忘れがちであるが、「生態系としての地球」を次の世代に引き継ぐ氏名を負っている。自然環境に係る新しい情報を的確に理解して、自然と調和した社会経済活動に役立てることは、現代人の責務でもある。
本書は、文系の学生を対象とした自然環境に関する講義資料を、スライド式にわかりやすくまとめたものであるが、単なる知識の習得を目的としたものではなく、知識を問題解決に結びつけられる人材の輩出を狙いとしている。一人でも多くの学生が、環境?エネルギー?食料?水等を巡る国内外の問題に関心を持ち、Web情報を自ら活用して知識を深め、解決に向けた方策を考えて、実践できるレベルまで成長できるように工夫されている点が本書の特徴である。

近代公教育の陥穴

近代公教育の陥穴

鈴木麻里子?渡部芳樹?前田聡著 ●A5判並製 ●274頁 ●本体価格2,000円

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「体罰はいけない!」「いや、体罰も必要だ!」「体罰」は、いまだ終わりが見えない論争の中にある。ふり返れば、私たち誰しもの身近にある体罰。この体罰の日常に、これまで私たちはいかにかかわってきたのか。そして。これからいかにかかわってゆけばよいのか。
本書は、体罰を「近代公教育の陥穽<おとしあな>として捉え、そこから再び体罰を「読み直す」道を探る一冊である。ここには体罰をめぐる教育と法(教育行政学?法学?教育哲学)の地平からの多角的な考察とともに、体罰をめぐる新たな地平を切り拓くためのひたむきな対話が収められている。「体罰はいけない!」を超えて、私たちは、近代公教育の陥穽<おとしあな>である体罰からいかに抜け出すことができるのか。本書の考察と対話は、その道を指し示す一つの道標となるものである。
本書は、現職の教員の方々をはじめ、これから教員を目指す学生、スポーツ指導者、そして保護者の方々にも推薦する一冊である。

ホスピタリティー産業のレベニュー?マネージメント

ホスピタリティー産業のレベニュー?マネージメント

デイヴィッド K. ヘイズ/アリッシャ A. ミラー著 ●中谷秀樹訳 ●B5判並製 ●504頁 ●本体価格2,700円

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本書は世界で初めて編纂されたレベニュー?マネージメントの教科書である。ホスピタリティー産業の単なる価格設定技法の解説にとどまらず、事業の本質や取引の倫理を基本とし、レベニュー?マネージメントの普遍的価値を啓蒙するものである。ホスピタリティー産業において、海外の洗練された戦略を理解し、発展させることが肝要となる。レベニュー?マネージメントとは、ホスピタリティー産業特有の供給制限を伴う限りある商品やサービスを最適な顧客に、最適な場所で、最適なタイミングで提供するための最適な価格設定と売上の最適化戦略である。独立した新しい学問の一分野で、1980年代の航空会社のイールド?マネージメントに始まり、1990年代からホテルの価格設定に取り入れられ、供給制限と在庫の消滅性を伴う商品やサービスを取り扱う産業全般で発展している。顧客中心主義がその根本理念である。

貨物自動車政策の変遷

貨物自動車政策の変遷

野尻俊明著 ●A5判上製 ●374頁 ●本体価格4,630円

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わが国で物流事業に対する規制緩和法である、いわゆる「物流二法」が制定されて四半世紀が過ぎた。その中核となった貨物自動車運送事業法は、従前の道路運送法による形骸化した事業規制から、市場、事業の実情にあった規制制度への変更を企図して、規制の緩和化の方向で制定されたものであった。しかし、近年、同法についてはそのマイナス面が指弾され、「行き過ぎた規制緩和」として見直し論議が生じてきた。 本書は、貨物自動車運送事業法を中心に同法の運用と課題について検討を加えたが、貨物自動車運送事業が市場での公正な競争条件を確保し、今後とも引き続きわが国の経済を支える基幹産業としての役割を果たすためには、事業をめぐるガバナンスの根幹を何処に求めれば良いのか、改めて考える必要を強く感じたことが背景となっている。検討に当たっては、貨物自動車政策の歴史、関係立法、規制緩和?改革の動向を踏まえて、整理、分析等を行った。

スポーツの世界を学ぶ―スポーツ健康科学入門―

スポーツの世界を学ぶ
―スポーツ健康科学入門―

流通経済大学スポーツ健康科学部ゼミ運営委員会 ●A5判並製 ●106頁 ●本体価格1,000円

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スポーツといってもその世界は実に多様である。本著はその多様なスポーツの世界を「コーチング」「スポーツ医学」「健康スポーツ」「アスレティックトレーニング」「スポーツバイオメカニクス」「スポーツ人類学」「スポーツ教育学」「スポーツ政策」「スポーツマネジメント」「スポーツ情報戦略」の分野から、入門書として基本的なことのみをわかりやすく解説した。将来スポーツの現場で活躍したいと考えている学生諸君に、最初に手に取って読んでほしい本である。

基礎ミクロ?マクロ経済学講義ノート

基礎ミクロ?マクロ経済学講義ノート

河合榮三著 ●B5判並製 ●82頁 ●本体価格900円

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本ノートは、ミクロとマクロの各経済学の体系的で最低限の基礎理論を解説したものです。初めて経済学を学ぶ皆さんが経済学に興味を持ち、より一層学んでいくためのインセンティブ(誘因)を与えることを目的としています。この目的のために筆者が特に心がけたことは、(1)できる限りシンプルでクリアな説明をすること、そして(2)理論と現実のつながりをできるだけ考慮に入れた味わい深いノートにする、ということです。後者については、経済記事やニュースへの関心を高め、その理解を深めることも期待しています。
さらに、本ノートの最大の特徴は現代マクロ経済学の常識を再検討することにあり、通常のテキストとは明らかに一線を画しています。現代マクロ経済学の常識とは、賃金?価格が十分に伸縮的である限り、マクロ経済は完全雇用均衡を達成するというものです。筆者はこのような常識に疑義を唱えています。その疑義を、(理論的分析は一切省いて)実証的根拠にもとづいた検討とそれにもとづいた推測に限定して説明しています。

金融市場の社会学

金融市場の社会学

ドナルド?マッケンジー著 ●岡本紀明訳 ●A5判上製 ●252頁 ●本体価格3,200円

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従来、金融市場を対象とした研究は経済学に依拠したものが多く、ある程度モデルとして定式化される市場の存在を前提としてきたように思われる。果たして、その前提は正しいのであろうか。実は、金融市場は中身がよくわからないブラックボックスで満ちているのではないだろうか。本書はこのような問題意識のもと、金融市場におけるヒトやモノの細部を入念に分析すべく、金融市場(LIBORやデリバティブ及び裁定取引など)とその関連領域(企業における利益の測定や排出量取引)に関する事例研究?インタビュー調査?参与観察から構成される。
著者のドナルド?マッケンジー教授(エジンバラ大学)は、科学社会学の領域では有名なエジンバラ学派を代表する人物であり、現在脚光を浴びる金融社会論(Social Studies of Finance)の第一人者でもある。本書の斬新かつ学際的な視点は、リーマンショックに端を発した金融危機やLIBORの形成をめぐる昨今の問題を考える際にも極めて示唆に富む。

民法の流れ図―総則―

民法の流れ図―総則―

中山秀登著 ●B5判並製 ●160頁 ●本体価格1,720円

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市民の、民法への感覚は、つぎのようなものだろう。民法は、むずかしく退屈。条文が分かりにくい。民法全体の構成が、つかみにくい。本書は、以上の市民の感覚を、すべて洗い流す。
民法の全体と部分を、高校数学のコンピューターで習う、流れ図をもちいて、解説。さらに、適宜、注をつけて、図解。図解は、著者の造語にいう「時の流れ図」を多用した。「時の流れ図」では、左から右へ、?をもちいて、時の流れを表した。権利?義務の主体=人を○、権利?義務の客体=物?事を□、権利の主体と客体をむすぶのが実線、義務の主体と客体をむすぶのが点線とした。登記?引渡などの対抗要件を▽で表した。「時の流れ図」は、マンガあるいはプロ野球ニュースを見る感覚で読めるだろう。
本書は、沼正也博士の、民法は誰にでも分かるようにしなければならない、という教えを実践した。冒頭の論文「民法によるガバナンス」のなかで、民法についての著者の学びの歴史を述べた。

THE LITTLE BOOK OF TRAVEL

THE LITTLE BOOK OF TRAVEL

Robin J.Okano ●A5判並製 ●72頁 ●本体価格600円

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英語を学ぶ人が英語で考え、自分の意見を生きた英語で表現できる力を身につけるための教科書。内容は学ぶ人が英語に興味を持ちやすいよう、外国に旅行する人が出会いそうな10話のシチュエーションで構成されている。文化やマナーの違いから起こりうる誤解や困難のいくつかを取り上げた。そして、海外で同じ状況に置かれても対処できるように、実際に起こりうる状況を描いている。
各ストーリーを基に学ぶ人が自分なりに考え、それを英語で表現できるように、レッスンごとに短いエッセイを読み、単語を学び、質問に答え、短い文章を書く構成にした。