向山?三木合同ゼミ報告「教育?ビジネス?メディアの視点で楽しむバスケットボール」
11月2日、メインアリーナで向山ゼミと三木ゼミが合同でゼミ活動を行いました。ここでは、バスケットボールを通じて両ゼミの親交を深めることとだけでなく、教育、ビジネス、メディアの視点からバスケットボールを捉え直すことも意図されました。
初めに、ゼミ対抗の試合を行いました。女子の得点は2倍にするというルールで行なった結果、戦略的にラストパスが回された女子が得点を重ねた三木ゼミの大勝に終わりました。ゲームのルールを理解して巧みに活用することは、Teaching Games for Understanding (TGfU) と呼ばれ、小中高の体育授業の中でも重要な学習内容です。ルールによってゲームの様相や結果が大きく左右されることをこの実践を通じて学ぶことができました。
次に、学生の関心に応じて教育、ビジネス、メディアの3グループを作りました。それぞれの視点(教育、ビジネス、メディア)からバスケットボールを捉え直し、アイディアを自由に出し合いました。そして、各グループのアイディアを実際に試してみました。
教育グループからは、技能差にかかわらず全員が必ずボールに触れるように①「全員がパスを受けてからシュートする」というルールと、全員がシュートを打つことを促すために②「合計得点に得点を決めた人の人数を掛けて最終得点を決定する」という2つのルールが提案されました。まず、①のルールで行なったゲームでは、シューターが特定されないようにゴールエリアに入る前に素早くパスを回す作戦や、ルール違反しないように「1、2、3、4、5」と声を掛け合うコミュニケーションが自然に生まれました。また、②のルールで行ったゲームでは、戦略的にシュートの機会を振り分けたチームが勝利を収めました。ここでもルールの設定とルールの戦略的活用の重要性が再認識されました。
メディアグループからは、コートサイドでの実況中継やヒーローインタビュー、動画配信が提案され、新聞やHPに掲載するための写真が撮影されました。ここに掲載している写真はメディア班が撮影したものです。記録を目的とした写真撮影とは違って、プレーの躍動感を伝えるためにアングルなどにこだわりながらシャッターが押されました。
ビジネスグループからは、トップアスリートによる講習会と組み合わせたバスケットボール大会を開くことや、バスケットボール部の試合の応援に行くバスツアーを企画することが提案されました。ここでは、プレーを楽しむだけでなく、高度な技術を身に付けたり、トップアスリートとの触れ合いや試合観戦などを通じたスポーツとのかかわり方が提案されました。
以上のように、今回の合同ゼミはバスケットボールを通じた交流を楽しむだけでなく、バスケットボールの活用方法を色々な視点から考える機会となりました。
(取材協力?写真撮影:スポーツコミュニケーション学科1年向山ゼミ生?三木ゼミ生)