2019年度国際観光学科卒業論文最優秀賞「音と風景が音風景全体に与える影響について」
国際観光学科では4年生全員が卒業論文を執筆します。2020年1月31日に新松戸キャンパスで、2019年度卒業論文発表会が開催されました。以下は優秀な論文のリストで、最優秀賞を受賞した若山さんと審査委員の先生にコメントをいただきました。
<最優秀賞>
?若山 陽香さん
「音と風景が音風景全体に与える影響について」
<優秀賞>
?飯岡 亜祐美さん
「大学生に求められる“自立力”の形成京都一人旅のススメ」
?松本 雄佑さん
「復興ツーリズム~1番の被災地復興は観光~」
<佳作>
?杉浦 諒さん
「欧米と日本のDMO比較~ホテル業視点からの考察~」
?中村 周平さん
「エデュテインメントの可能性」
?永島 睦真さん
「訪日外国人観光客のモノ消費からコト消費へ~訪日中国人観光客を中心に~」
?深野 七瑚さん
「災害ボランティア~不足という事実と対策についての私案~」
?渡邉 陽稀さん
「『君の名は。』と聖地巡礼」
?Lyu Jiananさん
「格闘技業界分析」
<最優秀賞を受賞した若山さんのコメント>
この度、このような賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。
卒業論文の執筆において、なかなかテーマが絞れなかったり、調査が思うように進まず何度も構成を練り直したりと、困難に直面することも多々ありました。しかし、その困難一つひとつに対して何が問題なのか、どのように解決するのかを考えていくプロセスは、自身の成長にも繋がったと実感しています。
また、1年次のゼミで学んだ論文の書き方を振り返ったり、授業や大学生活の中で身につけた知識?興味から論文執筆のヒントを得たりと、まさに4年間の集大成となりました。様々な経験をさせてくれた大学、そして国際観光学科の皆様には大変感謝しています。
最後に、最優秀賞をいただくことができたのも、いつも温かく見守りご指導くださった指導教員の澤海崇文先生をはじめ、調査に協力してくれた友人、支えてくれた家族のおかげです。本当にありがとうございました。
<優秀論文審査担当から一言>
本年度も素晴らしい論文が数多く提出されました。若山さんの論文は審査の際、テーマの斬新さもさることながら、科学論文としての構成力や再現性の高い分析設計なども高く評価されました。卒論発表会でも論旨をわかりやすくプレゼンテーションできていました。若山さんがテーマとした、「観光の対象となる”風景”とは、”見た目”のことだけではない」という「音風景」の概念は、近年の日本やヨーロッパの景観保全において注目されており、これに取り組んだ本研究にはすぐれた社会的意義があるといえます。本学科の後輩たちの、よき見本となることでしょう。
(福井一喜 国際観光学科助教)