【新連載】「なんだか気になる流通情報」 vol.1
流通情報学部には、流通、物流、情報、さらには心理学、言語学、文学、日本語教育などを専門とするさまざまな教員が所属しています。
今回から、流通情報学部に通うアンリとコウが、毎週ひとりずつ先生をインタビューしていきます!
アンリとコウについては、ロジ×未来サイトをご覧ください。
今週は、
「15台のパソコンを駆使して、ロジスティクスのネットワーク問題を解く!」
片山直登 教授です。
片山教授の教員紹介はこちら
片山先生が担当している講義について教えてください。
「オペレーションズリサーチ」、「マネジメントサイエンス」、「システム分析演習」と
「システム設計演習」を担当しています。
講義の内容を教えてください。
「オペレーションズリサーチ」と「マネジメントサイエンス」では、社会や企業で
発生するさまざまな問題を数理的に解決する方法を勉強します。例えば、売り上げの
予測の方法、最適な配送する経路の求め方や最適なシステム開発のスケジュールの
決め方です。
「システム分析演習」と「システム設計演習」では、「オペレーションズリサーチ」と
「マネジメントサイエンス」で学んだ方法を用いて、パソコンでデータ分析して解決案を
求めます。
その講義を受けるとどのようなことに役立ちますか。
企業で決定しなければならない問題に対して、データと根拠にもとづいた効果的な
解決案(ソリューション)を提案できます。最適化にもとづいた問題?課題に対する
見方から、他の人とは異なる分析ができるようになります。
片山先生のゼミについて教えてください。
3年と4年のゼミを担当しています。3年では、パソコンを使ったデータ分析と
自分が興味のあるテーマを探します。4年では、各自のテーマにしたがって調査、
整理と発表を行い、卒業論文を作成します。
片山ゼミの学生さんはどのような卒論を書いていますか。
情報、流通やロジスティクスなど流通情報学部に関係するさまざまな事柄を
テーマとして、調査して整理をします。最近のテーマには、ドローン配送、
ゲーミングマウス、AIやスタバの経営戦略などがあります。
留学生は母国の流通やロジスティクスの問題をテーマにしています。
片山ゼミの学生さんはどのような進路を選んでいますか。
情報を中心に学んだ学生は情報システム系の会社に就職することが多いです。
その他には、流通系と物流系の企業が大半になります。
片山先生が最近、関心をもっていることは何ですか。
考案したアルゴリズムを用いてパソコンで計算をして、いかに計算時間が短く、
良い解を求めることができるかです。計算には何十時間もかかりますので、
15台のパソコンを使って計算をしています。
片山先生が研究をはじめられたきっかけは何ですか。
電機系の企業に内定していましたが、企業で働くよりも研究する方が性格的に
向いていると考えたからだと思います。大学で所属していた研究室の多くの
先輩が研究者の道を進んでいたこともあると思います。
片山先生の趣味を教えてください。
パソコンの組み立てです。自分の研究も兼ねたものですが、現在、AMDの
Ryzen-1800xの15台のパソコンを動かしています。少し古くなってきたので、
今年は最新のRyzen-5950xは高価なので、安価になったRyzen-3950xに組み
替える予定です。
片山先生は大学生のとき、どんなことをしていましたか。
私が大学生のときに、パソコンが出始めました。NECのPC8001,PC8801,
PC9801や富士通のFM-7などのパソコンを使って、プログラミングやゲームを
していました。
高校生のうちにやっておいたほうがよいことは何ですか。
数学の統計と思います。情報はもちろん、流通や物流でも必要ですし、社会に
出てからも役に立ちます。統計の手法というよりも、統計の考え方をマスター
してください。
片山先生からみて流通情報学部はどんなところですか。
文系科目から理系科目まで、いろいろな勉強ができる学部です。高校時代に
想像していたものと、実際の大学の勉強は違うことが多いと思います。
流通情報学部なら、大学に入ってからもあなたに合った内容を選んで勉強する
ことができます。
最後に高校生にひとことお願いします。
大学ではいろいろな科目がありますので、その中で興味のあるもの一つを見つけて、
それを一生懸命勉強してみてください。もし、授業の中に興味があるものがなければ、
資格勉強、サークル活動やアルバイトで打ち込めるものを見つけてください。
大学を卒業したときに4年間充実したと思えるような学生生活を送りましょう。
片山先生、ありがとうございました。
次回は宮武 宏輔 准教授にインタビューします。お楽しみに!