「児玉教授が参画した国際書籍プロジェクトの成果物が発行」
本学流通情報学部の児玉徹教授が参画した国際書籍プロジェクトの成果物として、英語版書籍「Sustainable and Innovative Wine Tourism: Success models from around the world」(全376ページ)とそのスペイン語版書籍「Enoturismo sostenible e innovador. Modelos de e?xito alrededor del mundo」(全392ページ)が、スペインの金融機関Cajamar Groupの出版部門から、2021年4月5日に同時に出版されました(以下「本書籍」と称す)。
本書籍の発行に関してCajamar Groupが発行したプレスリリースは、以下よりダウンロードできます。
ダウロードはこちら
Cajamar Groupの出版部門のウェブサイトは以下になります。
https://publicacionescajamar.es/series-tematicas/informes-coyuntura-monografias/sustainable-and-innovative-wine-tourism-success-models-from-all-around-the-world
児玉教授は、本書籍の「Chapter 22: Geographical indication as a Tool for the Development of Regional Wine Brands and Wine Tourism in Japan」(スペイン語版では「Capítulo 22: La indicación geográfica como herramienta para el desarrollo de las marcas de vinos regionalesy el enoturismo en Japón」)を分担執筆しています。
本国際書籍プロジェクトには、日本から参画した児玉教授を含め、スペイン、ドイツ、フランス、イタリア、ハンガリー、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、チリ、アルゼンチン、メキシコといった世界の様々な国々の総勢33人の研究者が参画し、それぞれの国に関するワインツーリズムの現状と課題、将来展望などについて論じた章を分担執筆しています。
本書籍は、スペインの地域経済の活性化に取り組むCajamar Groupの社会貢献活動の一環として出版されたものであることから、本書籍のPDFデータは無料で公開されています。本書籍のPDFは、以下よりダウンロードが可能です。
英語版「Sustainable and Innovative Wine Tourism: Success models from around the world」のダウンロードはこちら
英語版書籍は、以下のウェブサイトからもダウンロードできます。
https://www.plataformatierra.es/detalle/libro/sustainable-innovative-wine-tourism
スペイン語版「Enoturismo sostenible e innovador. Modelos de e?xito alrededor del mundo」のダウンロードはこちら
現在、世界のワイン産地においては、ツーリズム?観光産業の推進を通じた地域経済の活性化が大きな課題となっています。このトピックについては、地域政策、経営学、社会学、観光学などの分野における世界各国の研究者が論文を発表していますが、本書籍のように世界各国の事例を一冊の書籍に集約させた事例はまだ珍しく、本書籍はこの分野における貴重な資料となることが期待されます。本書籍は、国際ブドウ?ワイン機構(OIV)が主催する「2021 OIV Awards」(https://www.oiv.int/en/the-international-organisation-of-vine-and-wine/oiv-awards)にもノミネートされています。
なお、本書籍のEditorであるスペインのPolytechnic University of ValenciaのRaúl Compés教授と児玉教授とは、児玉教授が2019年7月にスイス?ジュネーブで開催されたOIV世界大会で研究発表を実施した際に(※)、Raúl Compés教授が同研究発表に関する質問者として登壇した、ということから知り合いとなり、その後、Compés教授から児玉教授に対して本国際書籍プロジェクトへの参画依頼があった、という経緯がありました。
※同研究発表の様子をまとめた報告書は、以下のウェブサイトからダウンロード可能です。
https://researchmap.jp/torukodama/published_papers/30095241
また、本国際書籍プロジェクトへの児玉教授の参加は、児玉教授が現在推進中の科研費プロジェクト「ワインツーリズム推進策の国際比較的見地からの政策人類学的な分析」(2018?2021年度/基盤C)の一環として行われたものです。
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-18K11861/