2021年度社会学科卒論大賞を表彰
1月27日に開催された卒業論文発表会の閉会式で、今年度優秀な論文を書いた学生9名が表彰されました。表彰状は、卒業証書とともに受賞者に授与する予定です。
下に受賞者の卒論テーマを紹介します。
<卒論大賞>
渡邉 新さん ?家事CMからみる時代背景と女性の在り方?
(※授与日は卒業式の3/20となっています。)
<各領域賞>
「大学の地域間格差の実態について―地方の若者離れを食い止めるために―」(社会学)
「現代日本の結婚観の変化」(心理学)
「しかけ絵本」(保育学)
<佳作>
「一曲の音楽に感じる価値」
「「県境を跨ぐ」ことの重要性」
「現代社会とデュルケム『自殺論』」
「音楽のストレス抑制効果と個人差による影響」
「バーンアウト、フローから考える仕事のパフォーマンスと内発的動機付けの関連性について」
<卒論大賞に輝いた渡邉新さんからのコメント>
この度は、このような賞を頂き、大変嬉しく思います。
卒業論文は3年生の終わり頃から執筆を始めましたが、就職活動のタイミングと被ったこともあり、なかなか執筆が進まない時期もありました。また、論文の構成などにも悩まされ、非常に辛い時期もありました。しかし、そこから逃げないで書き進めていったからこそ、このような素晴らしい賞を頂けたのではないかと思います。
最後になりますが、大賞を頂くことが出来たのは、オンラインという初めての授業環境の中で親身になってご指導くださった、指導教員の西田善行先生のおかげです。本当にありがとうございました。
<審査担当から一言>
渡邉さんの卒業論文は、食器用洗剤と洗濯用洗剤のCM(登場人物やセリフ、演出など)を80年代から現在まで比較分析し、2010年代後半になるまで男性が家事を担う姿が表現されてこなかったことを明らかにしました。現代日本では、女性の社会進出が進む一方で、現実の家事分担は未だ女性に偏っていることが課題となっています。渡邉さんの卒論は、こうしたジェンダーに関する重要な課題設定を行い、丁寧なメディア分析で結論を導いた点が高く評価できます。身近な社会現象に疑問を持ち、それを社会学の視点や方法で検証した意欲的かつ優れた論文で、後輩たちの良き見本となる秀作でした。(桜井淳平 社会学科助教)
(発表会の様子はこちらをご覧ください)