ラグビーは男子の競技?高校生とスポーツを通じてジェンダーを考える
6月22日と30日に、西機教授とスポーツ健康科学部の卒業生5名(大学院生2名、ラグビー女子日本代表2名、本学ダイバーシティ共創センター職員1名)と大学生2名が、高大連携授業の一環として流通経済大学付属柏高校にて2時間の授業を2日間行いました。
テーマは「ラグビーを通じてジェンダー問題を考える」
約70名の高校生に、ラグビーに関連したゲームを通じてジェンダー問題について知ってもらい、どのような工夫があれば解決に近づくかを考えてもらいました。
授業では、「スポーツはどちらかといえば男子がするものだ」等のステレオタイプに関するお題に対し、「はい」「いいえ」を選び、ラグビーボールをパスしながらコーンを回るゲームを実施しました。その後、スポーツが抱えるジェンダー問題に関する講義を行い、男女混合のタグラグビー(ラグビーを簡易化したゲーム)で体を動かしながら、全員が楽しめるルールづくりを考えました。
●授業を受けた高校生の感想
?タグラグビーを通してジェンダー平等を学ぶことができた。
?日本には多くの差別や偏見が残っている。若い世代からもっと伝えるべきだ。
?LGBTの話題や問題などに関心を持って聞くことができ、LGBTのことについて深く考えさせられた。
?大学には色々な人材が集まってあらゆる分野で活躍している人が多いと思うのでますます大学に早く行きたいと思った。
●授業を行った大学院生の感想
身近なスポーツにおいて、ジェンダー問題が存在すること。さらに、「社会」に目を向けてみるともっと複雑なジェンダー問題が存在することを、アクティブラーニングを通じて、問題に触れ?理解してもらうことが難しかった。
高校生から「男子も家事育児を手伝う。これは、まず“手伝う”という言い方が良くない」などの声が聞こえ、逆に高校生から気付かされる場面が多くあった。
今後もこのような機会を大切にしていきたい。
●ダイバーシティ共創センター職員の感想
「男はこうあるべきだ、女はこうあるべきだ」という固定概念がなく自分らしく生きていくことが大切だと思っている高校生が多く見受けられたことに驚いた。
ジェンダー平等や男女混合で行う際の規則やルールは大事だが、ジェンダーは男女だけではなく、多様であることを伝えた。このような授業は今後も続けていくべきだと思う。
【お知らせ】
2022年10月にニュージーランドで開催されるラグビーワールドカップに女子日本代表が出場します。今回、授業に参加した卒業生2名が代表候補に選出され、コメントをいただきました。
大塚選手:サクラフィフティーンが掲げているベスト8という目標達成ができるように、チームとしても個人としても準備をしっかりして、世界に挑みたいと思います。
川村選手:個人として、大きなチャレンジになるので、しっかり準備をしていきたいと思います。日本からの応援よろしくお願いします。
女子日本代表 ラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会出場決定のお知らせ(日本ラグビーフットボール協会)
ジェンダーギャップについて授業を受ける付属柏高校の生徒
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本学では、2021年よりプレー?アカデミー with 大坂なおみから助成金を受けながらラグビーを通じた女性エンパワ
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