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3年東ゼミ活動報告「ご当地カレー研究しています」No.2

3年東ゼミでは5月24日に「ご当地カレー研究」の第2回実食を行いました。今回の実食では、ビジュアル系カレー、フルーツ系カレーを対象にしました。

          

ビジュアル系カレーは見ての通り、まさにビジュアル系です。フルーツ系はりんごのカレー、メロンカレー、すいかカレーなど、ご当地自慢の果物をいっしょに煮込んでカレーとしたものです。

ビジュアル系の中には「本当にこれはカレー?」と言いたくなるぐらいにインパクトの強いものもありましたが、味に対する学生たちの評価は「まずまず」といったところでした。青いカレーに限定すると、留学生(中国)では「青い富士山カレー」の方が良い、日本人学生では「オホーツク流氷カレー」の方が良い、と評価が分かれました。流氷に見立てたホワイトクリームカレーがカレーというよりもシチューっぽいというのが評価の分かれ目でした。また、インパクトの強いビジュアル系カレーは観光地のお土産品としては面白いのでついつい買ってしまうかも、という評価もありました。SNSにアップしたくなるような写真が撮れるカレーという点で、とても現代的なのでしょう。なお、「オホーツク流氷カレー」の考案者はインドレストランの外国人シェフです。日本人のカレー観とは異なる発想で作ったからこそ、これだけ振り切ったカレーができたのでしょう。

次にフルーツ系です。果実は肉に合うものです。ですから、肉類と一緒に煮込んでも違和感がない、ご当地カレー向きの素材です。そのため、特産の果物がある地域では多くチャレンジされていました。ですが、比較的甘いカレーになりやすいので、学生たちの評価は全体に「そこそこ」といったところでした。ですが、裏を返せば子どもでも安心して食べられるカレーだということになります。ファミリー層向けのお土産品として、それなりに需要がある分野なのでしょう。

さらに、今回の実食ではグリーンカレーが2種類ありました。一つは観光地として有名なダムのカレー、もう一つは落花生を具材にした千葉県のご当地カレーでした。味では、この2種類のカレーが学生たちから高評価を得ていました。ところで、授業準備でカレーを集める教員にとって、この2種類は探しにくいものでした。大手通販サイトやご当地カレー専門店サイトでは扱いがなく、入手できるのはそれぞれに特定のオンラインショップのみ。つまり、流通量が少ないためか、販売ルートが限定されているようでした。知っている人しか買えないおいしいカレーは県外不出傾向にあるかも知れません。これは次回、再検証してみたいです。

最後に、これまで2回のご当地カレー実食を行ってみて、学生たちに「ご当地カレーのことなら結構知っているよ」という自信がついてきたようです。このページで用いている写真はもちろん、学生が撮影してくれたものです。           (文責  東 美晴)


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