学長室便り 2024年9月
Realize RKU Vision
片山 直登
本学は、2024年を機に、新たに「Realize RKU Vision」を掲げ、学生が大学4年間を通じて自己実現に向かう道を示しました。「Realize」が意味する「気づく」「実感する」「実現する」という三つの段階を踏むことで、自己の認識を深め、理想の自己へと歩みを進めてください。これは、本学の建学の理念である『「実」学』を体現しようとする決意の表明でもあり、学生一人ひとりが、自らの可能性を最大限に開花させるための礎を築くことを意味します。
高校から大学へ進学することは、人生における新たな章を開く、いわば第二の誕生に当たります。慣れ親しんだ環境を離れ、多様な新しい価値観に触れることで、新たな自分に気づき、新たな自分の可能性を発見することができます。この大きな環境の変化を大いなる機会として、新しい自分の可能性を見つけて人生をリスタートしてください。
-Realize-、自分に気づく、自分を正しく認識することは、容易ではありません。高校までの自分、今までの自分、思い込みから離れてください。そして、大学卒業後になりたい理想像を思い描き、大学4年間でやりたいこと、実現したいことを考えて、なりたい自分に向かって、様々なことがらに恐れずにチャレンジしてください。新しい可能性にチャレンジすることで、大学4年間の生活が大きく変わり、有意義なものになります。
所属する学部?学科の専門的な知識と技能を学び、これらを修得することが第一の目的です。しかし、大学で身に着けるべき最も重要な能力は、学んだ専門的な知識と技能を使って問題を発見する力、判断する力と表現する力と考えています。本学では、これらの能力を修得してもらうために、すべての科目の授業において、学生が主体的に参加し、学生が知識と技能を修得したということが実感できる教育の実践を目指します。その例として、すべての科目の授業で、従来型の講義に加え、適宜、振り返り、確認テストやディスカッションなどを実施し、学生が常に授業に主体的に参加する仕組みの確立を目指します。また、反転講義やオンデマンド授業といったICTを活用した、いつでも、どこでも予習?復習ができる環境の構築を進めていきます。
今年度、本学は、「数理?データサイエンス?AI教育プログラム(リテラシーレベル)」の認定を受けました。データサイエンスに関する全学必修科目の2科目を修得することで、社会人として必要なデータサイエンスの知識と技能を修得したことが認定されます。他の多くの大学でも、この教育プログラムが認定されています。しかし、他の大学とは異なり、教育プログラムが全学の必修科目から構成されていますので、卒業生全員が「数理?データサイエンス?AI教育プログラム」を修了したことが認定され、全員がデータサイエンスの知識と技能を修得できることになります。 大学には、様々な学び、様々な社会?地域?スポーツ活動の機会があります。4年間の学びと活動を通じて、自らを認識し、大学人として、また社会人になることに向けて、自ら目標を掲げ、達成してください。大学4年間でなりたい自分になることを、本学は全力でサポートします。