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ライフセービング世界大会、日本選手団のチームマネジャーとして

スポーツ健康科学部
教授 荒井宏和

 フランスのパリでパラリンピックが開催されている中、ライフセービングの世界大会がオーストラリアのゴールドコーストで開催(8/27-9/1)されました。私は2004年の世界大会(イタリア)としてコーチを務めて以来、20年ぶりに日本代表(ユースチーム/高校生)選手団のチームマネジャーとして選手のサポートをしてまいりました。
 ライフセービング競技は、プール種目とサーフ種目の競技が開催され、今回の世界大会には日本代表のオープン代表選手男女12名、ユース代表選手男女12名が出場しました。
 ゴールドコーストでの開催は、1988年以来、36年ぶりとなりましたが、ライフセービング競技は2032年の夏季オリンピックブリスベン大会での採用候補種目の1つとして期待されています。

 私の役割は、強化合宿や海外遠征(ドイツ)などの帯同を経て、今大会では、大会本部とのパイプ役として選手団の運営をスムースに行うための情報伝達、プロテストの対応など多岐に渡りチームをサポートすることであり、各国選手団役員とのコミュニケーションや情報収集を行うことでした。
 こうした活動の他に国際大会には、かつて国際会議や競技会で出会った世界の友達と再会することもできます。今回は公私合わせて通算28回目の渡豪でしたが、かつて一緒に仕事をしたオーストラリアの友達などと懐かしい話ができ、アジア、ヨーロッパの新しい友達ができるなどの機会があり、次の2026年モロッコ大会での再会を約束しました。

 今回、オープン選手団は、金メダル2個、銅メダル1個、プール競技にて日本記録7種目、総合順位6位、ユース選手団は、銀メダル1個、総合順位8位という成果をあげました。この成果は、ライフセービングの人命救助の要素とスポーツを融合させたものであり、日本代表選手は世界でも高いレベルのライフセーバーおよびアスリートであることを証明したことになります。

 世界大会では、年々出場する国が多くなっていることや競技レベルそのものが高くなっていることから、日本のチームも競技力向上が求められます。そのためには、世界のスピードに追いつくために、育成のパスウェイや強化のスキームを整備することが求められます。オリンピック種目とは異なる環境ですが、資金の調達、資源や環境づくりを整備していく必要があり、2032年にオリンピック種目として正式採用された時のことをイメージし、準備していきたいと思います。



 
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