【教職】3年生と4年生がコラボ授業を開催!
流通経済大学スポーツ健康科学部では、どちらの学科でも中学校と高校の保健体育の免許が取得できます。秋学期には3年生の「教育実習事前指導」の授業で保健の模擬授業を実施していますが、教育実習を終えた4年生が模擬授業の生徒役となって、授業を評価し合うコラボレーション授業を数回実施しています。
4年生から指導案のチェックも受けるなど、マンツーマンで気軽にコミュニケーションが取れることもあり、3年生にとっては力強いサポーターになっているようです。
一方、4年生も3年生を指導する立場となると、自身も教育実習を通して身に着けたことや分からないことがはっきりしてくるので、自身の振り返りの機会になっているようです。来年実施する教育実習を前に、3年生は4年生から多くのことを学び続けています。
【4年生の感想】?
◎先日の模擬授業では、グループ活動を行ったことで印象に残る授業が展開できていたと思います。また、授業全体の流れも良く、評価できる場面も多く感じられました。 3年生にとっては、教育実習を終えた複数の4年生の指導案や授業スライド作成のポイント、体験談などを聞くことができる貴重な機会になっていると思います。一方、4年生としては、未完成な部分もある指導案や授業を見聞きすることで、自身の改善や反省に繋がるのではないかと考えています。
◎今回私は3年生と合同で授業をする良さを話したいと思います。4年生からみた良い点は、教育実習が終わり少し期間が空き、私たち4年生も指導案の書き方やパワーポイントの作りや重要なポイントを忘れてしまう時期ですが、この授業で3年生に教えることで復習できるということです。さらに1対1あるいは1対2で授業を行う為、3年生とも仲良くなることができ、気軽に分からない所や疑問に思う事を聞いてくれる所です。
◎ 3年生の授業は全体的に良く、準備を大切にして来たのだと感じました。4年生も学ぶことが多くありました。私は教育実習の際に現場で学び生徒目線や教師目線の両方の視点から考えれるようになりました。両方の視点から考えれることで3年生に対し現場で活かせるような評価が出来ていると思います。3年生は現場で学んで来た4年生の意見をたくさん聞くことができ、模擬授業を重ねるごとに改善しいい授業ができ、実際に現場に行った時に繋がるのではないのかと感じます。
◎3年生の模擬授業は準備を怠らず熱心にやろうとしている気持ちが伝わります。 そこで4年生は3年生のアイディアに気づきや発見があるなど私たちが経験してきた教育実習を通して3年生に伝えられることが多くあります。双方が成長できる場で非常に良い雰囲気で授業を行えています。私はこの授業を通して、伝え方を学べていると考えます。自分の考えを押し付けるのではなく、その3年生の良さを出し、どう伝えた方が生徒に伝わるのかをアドバイスするようにしています。4年生もこの授業で多くの学びが得られていると実感しています。
【3年生の感想】
◎生徒に教えたいことを沢山詰め込みすぎてしまい、最終的には時間に余裕がなくなり、生徒は退屈そうであった。また、自分自身も時間配分や全体の要領がうまく掴めなかった。そのため、生徒に興味を持たせ、楽しいと思えるような授業づくりが大切であると感じた。そして、声の大きさや言葉遣い、視線など些細なことも意識し、授業の中で生徒と積極的に関わっていくことも大切だと感じた。生徒が答えやすいような問いかけをしたり、生徒の発言に対してもう少し意見を深堀りしたりしてコミュニケーションを取れば、更に生徒の授業に対する取り組みが変わってくると思った。4年生からは、声のトーンが一定でメリハリがなく、重要なところが分からない、スライドとPCを見すぎてセリフ感があった、生徒の反応も見れていないというご指導をいただきました。 大事なキーワードの所は強調したり、生徒の目を見て説明したりし、生徒の理解度を高められるようにしたいと思いました。教育実習を経験している4年生のアドバイスは適格かつ具体的で非常に参考になりました。
◎今回の模擬授業では伝えると言うことに意識をしすぎていて、生徒と対話をする場面が授業の展開で用意していた発問の部分だけになってしまった。発問以外でも生徒に対して簡単な質問など加えながら授業を展開していくことでもっと対話型の授業になってくると思った。また、生徒の意見に対するレスポンスの部分では、教科書の内容以外にも教材に関連する知識をつければ生徒の意見を深掘りしながら授業を展開できると思った。そこがまだ甘かったためもっと事前の準備を大切していきたい。 4年生からは全体的に一定のペースで進めてしまったため、大切なところはゆっくり行うなどして授業のテンポに強弱を入れた方がいいというアドバイスをもらったので、自分が生徒に教えたいと思った大切なポイントを長めに取るなどして説明の時間を工夫していきたいと思った。4年生の経験から貴重なアドバイスをもらえるので自分のためになっていると思いました。
◎今回の模擬授業では、授業の時間配分を気にしすぎてしまい、伝える内容をもっと深掘りすることができなかった。自分は飲酒と健康について担当したのですが、教科書の内容通りに授業を行ってしまい、生徒に飲酒について身近にあるものだと理解させることが難しかったと感じた。また、グループワークの際に早く話し合いが終わってしまっている場面があり、発問する内容ももう少し難しいものでも大丈夫なのではないかなと思い、もっと生徒の興味関心を引き出すような授業の展開を工夫したいです。 4年生方からは、お酒を飲むリスクや恐ろしさをもっと深くまで伝えること、具体的な数で示すこと、罪に問われることもあることなど、もっと具体的に深くまで内容を伝えて行ったほうが良いとアドバイスをいただきました。先輩方のアドバイスは具体的で、実際の授業でもすぐに使えるものばかりで勉強になります。
◎今回の模擬授業では、前回の反省を生かし深堀りした授業を作ることが出来た。50分という生徒にとっては長く感じる時間をどれだけ楽しく学べる授業に出来るかを考えた時に、ロールプレイングという実際に起きた時の対処法を2人1組で実践する形式を取った。この方法は飽きない授業をするのに有効的だと感じた。また、教科書に無い情報を豆知識として出すことや、リアリティのある動画を見せることで薬物を身近に感じでもらう授業を作ることが出来た。しかし、緊張のあまり噛む場面や時間配分をミスした所もあった。 今回の反省として、落ち着いて指導案通りに進めることが大切だと感じた。 4年生の方々からは生徒とのコミュニケーションが少ないと指摘された。机間指導をしている時やロールプレイングを行っている時に見ているだけでなく、生徒と関わり合い、生徒と一緒に授業を完成させていく事が大切だとアドバイスを頂いた。また、豆知識を使った時に更に深堀りして、生徒が学習内容をもっと知りたくなるような知識を言うと良いとアドバイスを頂いた。数回でも4年生と一緒に授業をすることで、多くの事を学んでいると思いました。