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【開催報告】「世界が全く違った!」日本代表監督?選手を招き「デフバレーボール体験会」を開催

今年11月に東京で初めて開催された、“耳がきこえない?きこえにくい人のためのオリンピック”「デフリンピック」。
流通経済大学では、その注目競技のひとつである「デフバレーボール」の体験会を 12月4日(木)に 龍ケ崎キャンパスで開催し、スポーツ健康科学部の1?2年生が参加しました。
当日は、東京2025デフリンピックバレーボール男子日本代表の村井 貴行監督、キャプテンの高橋 竜一選手、大坪 周平選手の3名を講師として招き、龍ケ崎市役所 障がい福祉課の手話通訳士?佐藤氏にも協力いただきました。


はじめに行われた講話では、「オリンピック」と「デフリンピック」の違いや、「デフバレーボール」の認知度向上に向けた課題について話があり、村井監督は「本人もその家族も、誰もが自信をもってデフリンピックの選手を目指せる社会にしていきたい。」と想いを語りました。

東京2025デフリンピックバレーボール男子日本代表の村井貴行監督

また、デフリンピックの選手村での貴重な経験話もあり、学生は終始真剣な表情で耳を傾けていました。


左から、東京2025デフリンピックバレーボール男子日本代表の高橋 竜一選手大坪 周平選手、村井監督


「集団生活において大切なのは相手を思いやる気持ち」と学生に伝えるキャプテンの高橋選手

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「みんなで喜び合う大切さを学んだ。あとは…滞在したホテルのベットが硬かったです…(笑)」と、
デフリンピックでの経験と貴重な裏話をしてくれた大坪選手(写真中央)


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手話通訳士の佐藤氏(写真左)、真剣に耳を傾ける学生たち(写真右)


続いて行われた体験会では、参加した学生が耳栓を着用し、日本代表選手と一緒に「デフバレーボール」を実践しました。声や音に頼らず、視線やジェスチャーを使ってコミュニケーションを取りながらプレーすることで、音のない環境でプレーすることの難しさ?相手を意識することの大切さを実感する時間となりました。



参加した学生からは、
?「音がないだけで、世界がまったく違って感じた。指差しや視線で必死に伝え合い、いつも以上に集中力を使った。」
?「声が聞こえない分、周囲を見ることを意識した。選手とハイタッチができてうれしかった!」
などの感想が寄せられました。

学生との体験会を終えたキャプテンの高橋選手は、「今は(対面での)コミュニケーションが難しい時代だと思うんです。だからこそ、相手を思いやる気持ちを大切にしてほしい。今日の体験を、ぜひ家族や身近な人に話してもらい、デフリンピックの存在が少しでも広がれば。」と想いを語りました。

また、今回「デフバレーボール体験会」を企画したスポーツ健康科学部の吉川准教授は、「コミュニケーションから“声”を奪われたときに、何を感じ、どう行動するのかを実体験してほしいと考えました。この経験が、学生たちにとって新しい視点に気づくきっかけとなればと思います。」と述べました。


本イベントは、本学が毎年12月に実施している「ダイバーシティウィーク(多様性について考える1週間)」の一環として行われ、参加した学生が聴覚障がいへの理解を深めるとともに「デフスポーツ」について学ぶ貴重な機会となりました。
今後も流通経済大学は、多様性を尊重し、共生社会の実現に向けた取り組みを推進してまいります。


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